【cTraderの使い方】日本語への変更方法や注文方法と併せてメリット・デメリットも完全解説

cTraderはイギリスのSpotware Systems社が開発した取引プラットフォームで、世界中のFXトレーダーの間で人気の選択肢の一つです。cTraderを採用している海外FX業者は現状多くはありませんが、今後導入する業者が増えてくる可能性があります。

本記事では、cTraderの使い方を詳しく説明しています。日本語への設定方法や注文方法・メリット・デメリットも含めて解説しているので、cTraderに興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

cTraderとは？取引プラットフォームの一種

cTraderは高機能で使いやすい取引プラットフォームとして、世界中のトレーダーに広く利用されています。特に、直感的なユーザーインターフェースと高度なチャート分析機能が特徴です。また、ストリーミング約定や自動売買（EA）にも対応しており、高度な取引戦略を展開できます。MT4やMT5と並んで人気の高いプラットフォームの一つです。

初心者でも簡単に操作できる一方で、プロフェッショナルなトレーダーにも十分な機能を備えているため、幅広い層に適しています。

cTraderとMT4・MT5の違い

cTrader・MT4（MetaTrader 4）・およびMT5（MetaTrader 5）は、それぞれ異なる特徴を持つ人気の取引プラットフォームです。以下の表に主な違いをまとめました。

特徴	cTrader	MT4	MT5
インターフェース	直感的で使いやすい	やや複雑だがカスタマイズ可	MT4より改善されたが複雑
注文処理速度	高速な注文執行	ブローカー依存	ブローカー依存
チャート機能	豊富なインジケーターと描画ツール	多機能だが直感的でない	MT4より多機能
自動売買	cAlgoを使用	エキスパートアドバイザー（EA）	エキスパートアドバイザー（EA）
対応市場	FX、CFD	FX、CFD	FX、CFD、株式、先物

cTraderは使いやすさと高速な注文処理が魅力で、特に初心者や短期トレーダーに適しています。MT4/MT5は、カスタマイズ性と自動売買機能の充実により多様な取引スタイルに対応し、特に高度な分析や自動売買を重視するトレーダー向きです。

それぞれの特徴を確認して、自分に適したプラットフォームを選びましょう。

cTraderを利用するメリット

cTraderは、トレーダーに多くのメリットを提供する取引プラットフォームです。使いやすさと高機能を兼ね備えたプラットフォームとして、多くのトレーダーから高い評価を受けています。初心者でもプロでも、cTraderを利用することで効率的な取引を実現できるでしょう。

主なメリットは以下の通りです。

直感的に操作できる

cTraderは、その直感的な操作性で多くのトレーダーから高く評価されています。ユーザーインターフェースは視覚的に分かりやすく設計されており、初心者でも簡単に使いこなせるでしょう。ドラッグ＆ドロップ機能やカスタマイズ可能なレイアウトにより、自分の取引スタイルに合わせてプラットフォームを調整可能です。

さらに、cTraderのメニュー構成はシンプルなので、必要な機能や情報にすぐにアクセスできます。注文方法やチャートツールの使用も理解しやすいため、操作に迷うことが少ないでしょう。

これによりトレーダーは取引に集中しやすくなり、効率的な取引が可能になります。cTraderの直感的な操作性は、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に支持されている理由の一つです。

動作や約定スピードが早い

cTraderは、動作のスムーズさと約定スピードの速さが特徴的です。このプラットフォームは高速な注文処理を提供し、トレーダーが市場の変動に迅速に対応できるように設計されています。特にスキャルピングやデイトレードを行うトレーダーにとって、遅延の少ない取引環境は大きな利点と言えるでしょう。

cTraderは直接的な市場アクセス（DMA）を提供することで注文がブローカーを通さずに市場に送られるため、約定速度が向上します。また、プラットフォームのサーバーは信頼性が高くダウンタイムが少ないので、取引の安定性が確保される点もメリットの一つです。

cTraderの動作や約定スピードの速さは、競争の激しい市場での成功をサポートする重要な要素と言えます。

相場分析や取引に役立つ機能が搭載されている

cTraderは、相場分析や取引を支援する豊富な機能を搭載しており、トレーダーの戦略立案をサポートします。まず、cTraderには多数のテクニカルインジケーターと描画ツールが組み込まれており、詳細なチャート分析が可能です。これによりトレーダーは市場の動向を的確に把握し、より精度の高い取引判断を行えます。

さらに、cTraderはカスタマイズ可能なワークスペースを提供し、トレーダーのニーズに合わせたインターフェース設計が可能です。また、cAlgoという自動売買システムを利用することでアルゴリズムトレードを簡単に実行でき、取引の効率化が図れます。

これらの機能によりcTraderは相場分析から取引執行までを一貫してサポートし、トレーダーのパフォーマンス向上に寄与します。初心者からプロまで、あらゆるレベルのトレーダーにとって価値あるツールとなるでしょう。

cTraderを利用するデメリット

次にcTraderを利用する上でのデメリットについて説明します。大きく次の2点が挙げられるでしょう。

利用できるFXブローカーが少ない

cTraderは優れた取引プラットフォームですが、利用できるFXブローカーが他のプラットフォームと比較して少ないという点がデメリットです。一部の大手ブローカーはcTraderを採用していない場合があり、利用者が選択できるブローカーが制限されることがあります。

そのため特定のブローカーを利用したい場合は、cTraderが提供されているかを事前に確認する必要があるので注意が必要です。

カスタムインジケーターやEAが少ない

cTraderはカスタムインジケーターやEA（自動売買プログラム）の開発が可能ですが、他のプラットフォームに比べてその数が少ないというデメリットがあります。特にMT4やMT5に比べると開発者コミュニティが小規模であり、利用できるインジケーターやEAの種類が多くありません。

よって、トレーダーが自分の取引戦略に最適なツールを見つけるのが難しい場合もあるでしょう。

cTraderが向いている人の特徴

cTraderは高度なチャート分析や細かい取引設定が可能なプラットフォームです。以下のような特徴を持つトレーダーにとって適しています。

これらの特徴を持つトレーダーはcTraderの柔軟性や高度な機能を活用して、より効率的な取引ができるでしょう。

cTraderの使い方

cTraderは直感的な操作性を持つ取引プラットフォームです。次にcTraderの使い方を説明します。

cTraderのインストール方法

まずcTraderのインストール方法について解説します。

cTraderはMac・iOS・Androidなど、さまざまなデバイスに対応しているため利用者の好みや利用環境に合わせて選択することができます。

cTraderのウォッチリストの使い方

cTraderのウォッチリストは、取引者が注目している通貨ペアやその他の金融商品を追跡するための便利なツールです。cTraderのウォッチリストの使い方について以下の2点を見ていきましょう。

ウォッチリストの作成方法

cTraderでは、ユーザーが自分の取引に関心のある通貨ペアや金融商品をカスタマイズされたウォッチリストに追加することができます。ウォッチリストを作成するにはウォッチリストパネルの下部にある「＋」アイコンをクリックし、新しいウォッチリストを作成。その後、ウォッチリストに追加したい商品を選択して追加します。

このようにしてユーザーは自分の取引スタイルや市場関心に合わせて個別のウォッチリストを作成し、リアルタイムで価格の変動を追跡することが可能です。

ウォッチリストからの注文方法

cTraderのウォッチリストから注文を行うには、まずウォッチリストパネルで注文したい商品を選択します。商品を選択すると右側に注文パネルが表示されるので、取引量や注文タイプを設定し、必要に応じて損切り・利食いを設定。設定が完了したら、注文ボタンをクリックして取引を実行します。

ウォッチリストから直接注文を行うことで、迅速かつ効率的に取引を行うことが可能です。

cTraderのチャート画面の使い方

cTraderのチャート画面では、さまざまなテクニカル分析ツールやインジケーターを使用して市場の動向を分析できます。

次にcTraderのチャート画面の使い方について詳しく見ていきましょう。

チャートの種類の変更方法

cTraderでは、チャート画面上で表示されているチャートの種類を簡単に変更可能です。チャート画面上部のツールバーにあるチャートタイプのアイコンをクリックすると、利用可能なチャートの種類が表示されます。そこから、ローソク足チャート・ラインチャート・バー チャートなど、好みや取引スタイルに応じて適切なチャートを選択。選択したチャートタイプは即座に反映され、チャート画面が更新されます。

この機能を使うことで、トレーダーは自分に最適な表示形式を選択し、市場の動向を効果的に分析できるのです。

時間足の切り替え方法

cTraderで時間足を切り替える方法は簡単です。チャート画面上部の時間足のドロップダウンメニューをクリックすると、利用可能な時間足の一覧が表示されるので、そこから表示したい時間足を選択します。例えば、1分足・5分足・15分足・1時間足などの時間足を選択可能です。選択した時間足は即座にチャートに反映され、トレーダーは異なる時間スケールで市場の動向を分析することができます。

この機能を使ってトレーダーは取引戦略に合った最適な時間足を選択し、市場の変動を迅速に把握することができるでしょう。

インジケーターの表示方法

cTraderでは、チャート画面上でさまざまなインジケーターを表示可能です。チャート画面上部のメニューバーにある「インジケーター」アイコンをクリックすると、利用可能なインジケーターの一覧が表示されます。そこから表示したいインジケーターを選択し、設定をカスタマイズ可能です。チャートに反映されたインジケーターをもとに、トレーダーは市場の動向を分析する際に役立つテクニカル指標を利用できます。

インジケーターはトレーダーの取引スタイルや戦略に合わせて自由に設定できるため、重要な取引ツールです。

アラートの設定方法

cTraderでアラートを設定する方法はシンプルです。チャート画面上部のアラートアイコンをクリックすると、アラートを追加するためのダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスで条件を設定し、アラートのタイプ（価格アラート・インジケーターアラートなど）やトリガー条件（価格・インジケーターの値など）を選択。次に、アラートが発生したときに送信される通知の設定も行い、条件を設定したらアラートを有効にして保存して完了です。

以上で条件が満たされたときにアラートが発動し、トレーダーに通知されるようになります。アラート機能を利用することで、市場の変動に迅速に対応し、取引の機会を逃さずに利用できるでしょう。

チャート画面からの注文方法

cTraderのチャート画面から注文するには、まず注文したい通貨ペアのチャートを表示。次に、チャート画面上で右クリックし、表示されるメニューから「取引」を選択すると、注文パネルが表示されます。注文パネルで、取引量や注文タイプ（成行注文・指値注文など）を設定し、必要に応じて損切りや利食いを設定。設定が完了したら、注文ボタンをクリックして取引を実行します。

チャート画面から直接注文を入力することで、市場の動向を即座に反映した取引が可能です。これにより迅速な取引決定が可能となり、トレーダーは市場の変動に素早く対応することができるでしょう。

通貨ペアタブの使い方

cTraderの通貨ペアタブは取引可能な通貨ペアの一覧を表示し、トレーダーが必要な通貨ペアを簡単に選択できる便利な機能です。通貨ペアタブを開くと、主要通貨ペアやクロス通貨ペアなどのカテゴリーが表示されます。お気に入りの通貨ペアを登録しておくことも可能です。

通貨ペアタブを使うことでトレーダーは取引したい通貨ペアを簡単に見つけることができ、スムーズな取引を行うことができます。

DoMタブの使い方

cTraderのDoM（Depth of Market）タブは市場の深さを表示し、トレーダーが市場の流動性や注文の状況を把握するのに役立ちます。DoMタブを開くと売りと買いの注文が表示され、それぞれの価格における注文の数量が確認可能です。DoMタブでは注文をリアルタイムで表示し、市場の動向を把握できます。また、DoMタブから直接注文を入力することも簡単です。

トレーダーは市場の深さを分析し、適切な取引戦略を展開するためにDoMタブを活用することが重要でしょう。

カレンダータブの使い方

cTraderのカレンダータブは経済指標やイベントの発表スケジュールを表示し、トレーダーがマーケットの重要な動向を把握するのに役立ちます。カレンダータブを開くと特定の日付における経済指標やイベントが表示され、予定された時間や発表内容が確認可能です。トレーダーは重要なイベントや経済指標の発表を把握し、市場への影響を予測することができます。

カレンダータブを活用することでトレーダーは市場の重要な出来事に敏感に反応し、取引戦略を適切に調整することができるでしょう。

ニュースタブの使い方

cTraderのニュースタブはリアルタイムの市場ニュースや分析情報を提供し、トレーダーが市場の動向を把握するのに役立ちます。また、ニュースタブから直接取引画面に移動して、市場の変動に応じた取引を行うことも可能です。

ニュースタブを活用することでトレーダーは市場の最新情報にアクセスし、迅速な取引判断を行うことができます。

cTraderのトレードウォッチパネルの使い方

cTraderのトレードウォッチパネルは、トレーダーがポートフォリオ全体の状況を一目で把握するのに役立ちます。パネルを開くと、オープンポジションや注文・履歴などの取引情報がリアルタイムで表示され、ポジションごとに利益や損失・スワップなどの情報も確認可能です。また、トレードウォッチパネルからポジションをクローズしたり、新しい注文を入力したりすることもできます。

トレードウォッチパネルを使うことで、トレーダーは自分の取引状況を常に把握し、効果的な取引を行うことができるでしょう。

cTraderの注文方法

cTraderではトレーダーが自身の取引スタイルや戦略に合わせて最適な注文方法を選択し、効果的な取引を行うことができます。次にcTraderの注文方法を説明するので、ぜひ参考にして取引にのぞんでください。

注文パネルから注文する

cTraderの注文パネルは、直感的な操作で簡単に注文を行うことができます。まずチャート画面の注文パネルを開き、取引したい通貨ペアや商品を選択。注文の種類を選択し、数量や価格を入力します。さらに、ストップロスやテイクプロフィットなどの追加オプションを設定することも可能です。最後に、注文を送信するだけで取引が完了します。

注文パネルは直感的な操作で注文を素早く行えるため、トレーダーは瞬時に市場の動向に対応し効果的な取引を行うことが期待できるでしょう。

クイックトレードから注文する

cTraderのクイックトレード機能を使用すると、迅速かつ簡単に注文を行うことが可能です。クイックトレードパネルを開き、取引したい通貨ペアや商品を選択。数量や取引方向を選択し、必要に応じてストップロスやテイクプロフィットを設定します。そして、”売り”または”買い”ボタンをクリックするだけで、注文が即座に実行。

クイックトレード機能を使うことでトレーダーは素早く市場に参加し、取引のチャンスを逃すことなく効果的なポジションを構築することができます。

cTraderを利用できる主なFXブローカー

cTraderは、多くの有名FXブローカーで利用可能です。その中でも主要なブローカーを紹介します。

これらのブローカーはcTraderを提供しており、トレーダーに高度な取引機能や豊富な市場アクセスを提供しています。

cTraderはその高速かつ柔軟な取引プラットフォームと豊富な取引ツールを通じて、幅広いFX取引者にとって魅力的な選択肢となっているようです。

cTraderの使い方に関するよくある質問

最後にcTraederの使い方に関するよくある質問に回答します。基本的な事項は事前に確認してから、口座開設するようにしましょう。

まとめ：cTraderの使い方

cTraderは多機能で直感的な取引プラットフォームであり、取引の効率を大幅に向上させます。インストール手順は簡単で、PC版とスマートフォン版の両方が利用可能です。ウォッチリストやチャート画面・注文パネルなど、各機能は使いやすく設計されており、特に相場分析や取引に役立つツールが豊富に揃っています。

MT4やMT5と比較すると動作や約定スピードが速く、カスタムインジケーターやEAも利用可能です。ただし、利用できるFXブローカーが限られている点には注意が必要です。cTraderを最大限に活用するために、各機能の使い方をしっかりと理解し、取引に役立ててください。